プロフィール

岩崎一英

ゼットアップ・リサーチ(株)代表取締役社長
工業デザイナー教育のスペシャリスト

ゼットアップ・リサーチ(株)の代表取締役社長として、多くの自動車メーカーや自動車製品メーカーのデザイナーに対して、技術やプレゼン力の向上教育・コンサルティングを行っている。
業界経験は約40年、現在の企業の立ち上げからも15年以上となる。

自動車メーカーにて14年間、デザイナーとして大型トラックや乗用車、新規開発車両のデザイン事業などに携わった後、これまでの経験や技術を3DCGとの融合で昇華させたい想いから、転職。当時のアナログ全盛からデジタル手法へのシフトの先陣を切り、国内外のほとんどの自動車会社のプロジェクトを手がけてきた。同時に現場では多くのデザイナーに対してコンサルティング、トレーニングを施すかたわらアーバンデザインカレッジをはじめ、多摩美術大学、東京コミュニケーションアートで教鞭を振るい多くの門下生を輩出している。

その後、さらに最新技術の研究を進めるべく、CGアプリケーション販売会社の自動車向けコンサルティング・エデュケーション部門に転職。
CG技術の研究、最新技術の研究ノウハウの蓄積はもちろん、個人としても他の社員の平均売上の4倍以上の売上を上げることに成功。しかし、一方で、外資特有の、お客様の実際の成長よりも「数字」を重視しなければならないことに葛藤がある毎日でもあった。

その想いから、理想のサービスが提供できる会社を実現すべく、2002年に現在の会社を設立。クライアントのプロジェクトをデジタルスキルで支援するスペシャリストとして、また「伝道師」としてデザイナーの教育・コンサルティングに注力し、企業業績も順調に推移していた。
ところが、2008年9月のリーマンショックで創業7年目に倒産の危機にさらされることになる。それまで依頼されていた仕事をすべて失い、余裕があった資金も1年ですべて使い果たした。

いくらお客様のための仕事をしていても、「経済の流れには手も足も出ない」、それを心から実感したと同時に「過去の延長に未来は無し」を目の当たりにしたのである。その経験が、自ら革新・改革をし続けることが不足していたことに気づかせてくれるきっかけともなった。

結果、今まで以上に新しい技術やノウハウを常に探求することを続けることができるようになり、会社の業績はV字回復。取引先からの信頼も今まで以上に得られることとなった。

現在は、小規模な組織だからこその柔軟さを活かしたノウハウの収集・研究・開発、そしてそのノウハウを自社にとどまらず世界のデザイナーに伝授していくことが弊社の使命だと考える。
デザイナーの表現力が飛躍的に成長することによって、企業はより良い商品を世の中に出すことができ、社会は活性化する。そんな「風土」となることを目指し、黒子ながらお客様のための革新・改革を続けている。

経歴

1978年4月~ トラックメーカー
デザイナー(大型トラック外装・内装デザイン)
1978年8月~ 自動車メーカー デザイナー
デザイナー(先行開発車両デザイン)
1992年4月~ デザイインコンサルティング会社
チーフデザイナー(CG制作)
2000年1月~ CGアプリケーション会社
自動車メーカー向けCG技術コンサルティング
2002年4月~ ゼットアップリサーチ(株)
代表取締役(自動車メーカー向けコンサルティング)